十割蕎麦が人気の「手打ち蕎麦 こはし」に行ってきました。
このお店は、十割蕎麦専門のお蕎麦屋さんで、“ミシュランガイド北海道2012”にも掲載された経歴を持ち、蕎麦本来の風味を思う存分楽しみたい方にぜひおすすめしたい札幌の名店のひとつ“手打ち蕎麦 こはし”となっております!
そして驚きなのは…ここ“こはし”の店主“小橋 敏之”氏は、元々札幌の新鮮な魚介類・野菜・果物などを扱う“中央卸売市場”の青果物販売で36年間もの間働き続けたという職人気質のある方。
また、それと同時に趣味で蕎麦打ちをはじめ、完全に独学で蕎麦の技術を習得し、2007年3月に独立・創業した蕎麦屋ということで、今では札幌の美味い蕎麦と言えば外すことのできない名店と呼ぶにふさわしい人気店となっています!
さらに、営業時間は平日11:30~15:00の昼の部のみ、土日は17:30~20:00といった夜の部も営業されているようですが…営業時間は割と短いので、訪問する際は要チェックです!
その“こはし”では、北海道産の上質な蕎麦の実を使用し、毎朝石臼挽きによって蕎麦粉だけで作られる十割蕎麦を意味する生粉打ち(きこうち)を必要な分だけ用意しているため、なくなり次第終了となる場合も珍しくないかと思われます!(今回訪問して帰る際もまだ営業中の14:10くらいでしたが、店舗前には“準備中”の札が立てかけられておりました。。)
手打ち蕎麦 こはし
今回ご紹介する蕎麦屋は、札幌の数多く存在する蕎麦屋の中でも特に風味の良いとされる十割蕎麦専門店で非常に人気の“手打ち蕎麦 こはし”となっています。
札幌で蕎麦好きな方なら、この食べログの蕎麦ランキングでも上位に表示されている札幌有数の名店“手打ち蕎麦 こはし”の店舗名を聞いたことが一度はあるのではないでしょうか?
そしてここ“こはし”は、住所で言うと…中央区北10条西21丁目辺りに位置し、JRの桑園駅や地下鉄の二十四軒駅が最寄り駅となっています!
ただ、徒歩だと約10分程度歩いたところにあり、住宅地にひっそりと佇んでいるため、ちょっとわかりにくい位置かと思われますので事前に確認しておき、“こはし”の隣りにある“どんぐり公園”を目指して行くと良いでしょう!
それでは、札幌の十割蕎麦で有名な人気店“手打ち蕎麦 こはし”の蕎麦にどれほど瑞々しさが表現されているのか?十割ならではの蕎麦の風味の強さや“蕎麦つゆ”の仕上がり具合や相性、そして札幌でも蕎麦の名店として知られ、特に衛生状態が優秀だということを意味する保健所の食品衛生優良施設として表彰されている室内空間などなど…じっくりと確認していきたいと思います!
店舗に到着
今回は13:00を少し過ぎた頃に到着し、駐車場も6台分ある中1台だけ空きがあり、人気店なので待ちがいるかと思いましたが…店内は満席だったものの待ちはいませんでした!
ちなみにこの雰囲気あるこの佇まいは、店主の自宅を改装したもので、蕎麦屋らしい趣のある涼しげな外観が印象的です。
また、入り口にはご覧の通り“石臼挽き自家製粉十割そば”、“摩周産(キタワセソバ)”と記載された立て看板が置かれていて、十割蕎麦を使用した専門店であること、そして摩周湖産のキタワセソバ、(又は斜里知床の清里町で育った牡丹種)を使用していることが明記されています!
そして、店内に入るドアを開けると風鈴が鳴り響き、それと同時に店員さんが迎えてくれるので人数を伝えると…混雑しているようで、非常に丁寧な口調でテーブルはもうすぐ空くものの…お蕎麦の提供まで30〜40分かかりますが宜しいでしょうか?とのこと。もちろん待ちます!
さらにここ“こはし”は、玄関で靴を脱いで入店する自宅を改装したタイプのお店で、待ち合い席を通った奥に各席が用意されているんですが、途中には打ち台や麺棒、包丁などが用意された小部屋が小窓から確認することができます!
こうしているうちに、ちょうど食べ終えたお客さんがいたようで、すぐに席に案内されます!
メニューについて
ではさっそく気になるメニューを見てみましょう。
まず表紙をめくってみると…“ぶかっけ蕎麦”として、
- 辛みおろしそば(1,100円)
- 玉子納豆おろしそば(1,300円)
- 小えびの冷やし天ぷらそば(1,400円)
などがあり、いきなり“小えびの冷やし天ぷらそば”といった美味しそうなメニューが目に付きますね!!
次に…“冷たいお蕎麦”として、
- せいろ(850円)
- とろろせいろ(1,050円)
- ごぼう店せいろ(1,300円)
- 甘えびのかき揚げせいろ(1,450円)
- 鴨せいろ(1,600円)
といった蕎麦の正統派とも言える冷たいメニューがあり、他にも“夏季限定メニュー”として…
- 京都賀茂なす冷がけそば(1,900円)
- 京都賀茂なす揚げ浸し(単品1,100円)
が記載されています!
限定と聞くとそそられますね。。
さらにめくると…同じく“夏期限定メニュー”として
- 夏野菜天せいろ・冷(1,700円)
- 夏野菜天そば・温(1,700円)
- 夏野菜の天ぷら単品(950円)
といった京野菜の賀茂なすなど夏野菜を題材とした蕎麦が限定メニューとして用意されています!
他には、通常メニューとして…
- えび天せいろ(1,650円)
- 穴子天せいろ(2,100円)
- 追加せいろ 麺のみ(750円)
- 辛味大根(150円)
- 生たまご・有精卵(150円)
- 大盛り(250円増し)
など、“えび天せいろ”はもちろん、“穴子天せいろ”なんかも美味しそうですね!!!
さらに…“冷やしかけそば”として、
- 揚げ玉と薬味の冷やしかけそば(1,200円)
- 茗荷とおろしの冷やしかけそば(1,300円)
といったさっぱりとした印象の蕎麦なんかもありますね!
他にも…玄米ごはん(250円)や、“天ぷら”として、
- ごぼう天(550円)
- 甘えびのかき揚げ(700円
- えび天(900円)
- 穴子天(1,350円)
などがありますね!少々値は張るものの…やはり“穴子天”は気になるところ。。
続いて“シメのそば甘味”として…
- そば茶アイス(480円)
- いちじくのコンポート(700円)
蕎麦の旨味を活かした甘味などもあり、他には“お土産蕎麦”として…
- 生めん一人前・つゆ付(850円)
- そば粉・200g(420円)
と記載されていて、生めんは2人前より承り、そば粉の方は“そば湯をつくってお楽しみください。”とのこと。この“そば粉”のお土産ははじめて見ましたね!これは購入しておけば良かったかも。。
そして最後に“お酒のお供に”として…
- 焼きみそ(450円)
- 板わさ(550円)
- 穴子の煮こごり(600円)
- そばがき(1,000円)
- 玉子焼き(1,000円)
- 焼き鴨(1,500円)
と、どれもじっくりと味わってみたくなるメニューが用意されていますね。。
そしてもちろん飲み物も各種用意されています!
色々あって悩むところではありますが…個人的にはいつも蕎麦本来の美味しさを楽しみたいので、シンプルな蕎麦を注文します!今回は“せいろ”を大盛り(+250円)でお願いしました!
ちなみに店内は4人用のテーブルが3つ、2人用のテーブルがひとつ、8人用のテーブルがひとつの計22席用意されています。(8人用のテーブルは相席が中心)
そして、小さいながらも庭園があり、時期によっては八重桜が楽しめ、窓側に座るとそちらを眺めながらゆったりと美味しいお蕎麦を楽しむことができます!
また、テーブルにさりげなく置かれているのは…歴史ある浅草“やげん堀”の七色唐辛子のようですね!
※詳しくはこちら「やげん堀 七味唐辛子本舗-オフィシャルサイト」を参考にしてみてください!
この辺りにも強いこだわりを感じさせますね!
ちなみにテーブル調味料としてはこのひとつのみです!
そして、店内の天井と壁には天然の健康素材「珪藻土」が使用されているようで、店内の湿気や臭いなどにもかなり気を配られているようです!こういった細かい気の使いようが名店と呼ばれるだけあって他店との違いを感じさせますね!
さらに…席に座るとまずはじめにお茶をいただけるんですが、ご覧の通り名店らしい雰囲気ある湯呑茶碗が使用されていて、こちら非常に風味の良い“そば茶”となっていて…改めてそば茶の美味しさに気付かされます!
食べてみた感想
そうこうしているうちに、まずはメインとなる蕎麦以外の“蕎麦つゆ”や薬味などが上品に板に乗せられて運ばれてくるんですが…こういった配膳ははじめてなのでちょっと他店との違いを思わせますね!
続いて十割蕎麦が運ばれてきます!
十割蕎麦はシンプルにそば粉のみで作られているため、通常だと若干量が少なく感じられるんですよね!そのため、蕎麦の美味しさをそのまま楽しみたい方は大盛りで注文すると良いでしょう!
良いですね!見るからにみずみずしく…そば粉ならではのざらつきを感じさせるような十割蕎麦ならではの風味の良さがすでに伝わってきます!
では、さっそく一口食べてみると…蕎麦の風味豊かな香りが素材の甘みとともにみずみずしさを感じさせ、十割蕎麦にもかかわらずそこまでプチプチと切れることもなく、むしろしっかりとしたすすり心地・コシすらありますね!これは蕎麦つゆなしでも楽しめる上質な一品と言えるでしょう!!
蕎麦について
麺は、ご覧の通り若干細めの仕様となり、十割蕎麦とは思えないほどのコシがあり、個人的にはもう少し口に入れたのと同時にほどよく切れ、蕎麦の旨味・風味が広がる仕上がりでも良いかな?と思えるほどしっかりとしたすすり心地なんかも楽しめ、多少ざらついた食感が生粉打ちならではの香りの良さを十分に堪能することができます!
そのため、この蕎麦は噛めば噛むほど素材本来の旨味が広がり、蕎麦ならではの香りが特に好みの方なら必ずと言って良いほどハマる蕎麦屋のひとつではないでしょうか?
…というか、とにかくみずみずしい蕎麦の実ならではの甘みを含んだ爽やかな香りと旨味がたまりませんね!これは大盛りにしておいて正解です!
蕎麦つゆについて
続いて“こはし”の蕎麦つゆは、鰹出汁の風味・旨味がほどよく利き、そこまでしょっぱくなく、出汁の旨味が比較的前面に出ているようにも感じられます!
そのせいか…若干少なめとなっていますが、この十割蕎麦の風味・旨味を引き立てるためにも、ほんの少し付ける程度で十分です!!また、薬味の“ねぎ”が後味の良さを引き立てているようです!
もちろん、そのままでも十分美味しいので、食べはじめは蕎麦本来の美味しさを“蕎麦つゆ”なしで楽しんでみても良いでしょう!
そして、後ほど蕎麦湯も運ばれて来る思いますので、そちらの風味も楽しみたいところ!
大盛りですが、さらっと完食です!
お腹いっぱいというよりも…蕎麦の美味しさに満足感があり、かなり満たされます。。
蕎麦湯について
そして、頃合いを見て店員さんが蕎麦湯を持ってきてくれるんですが、軽く振って“蕎麦つゆ”に入れてみると…ご覧の通りほんのり“とろみ”の付いた状態となっていて、もちろん蕎麦の風味がふわっと広がっていきます!これがまた美味しいんですよね!
これをお好みで割ってみることによって“蕎麦つゆ”に利いた出汁の旨味を蕎麦の風味と同時に楽しむことができ、ほんのり温かい仕上がりだからこそ蕎麦の風味が余計に香り立ち、十割蕎麦を茹でた汁に滲み出した旨味を余すことなく堪能することができるでしょう!
さらに、食後には人数分の“そばぼうろ”が一枚ずついただけるんですが、これがまた非常にサックサクな食感に仕上がり、こちらにもそば粉を使用しているようで、蕎麦の香りが意外にも合っていて…こちらもまた美味しいんです!
夏季限定「京都賀茂なす冷がけそば」について
そして、こちらが夏季限定として提供されていた“京都賀茂なす冷がけそば”となっていて、“冷がけそば”というだけあって“蕎麦つゆ”は冷たく後味さっぱりとした一杯です!
また、具材に使用されている京都から仕入れたという「賀茂茄子」は丁寧に処理したことによって非常に柔らかく、生姜や“みょうが”などの薬味をたっぷりと利かせた爽やかな一杯は夏季限定であり数量限定でもあるので、興味がある方はお早めにどうぞ!
こちら…清涼感のあるさっぱり感と素材の旨味を活かした逸品と呼ぶにふさわしい一杯となっております!
まとめ
今回、札幌市蕎麦の名店「手打ち蕎麦 こはし」の“せいろ”を食べてみて、十割蕎麦ならではの蕎麦の風味・旨味が思う存分楽しめ、蕎麦の表面には若干ざらつきを感じさせるほどに素材本来の食感はもちろん想像以上に強いコシがあり、ゆったりとした空間や庭園を眺めながら味わう蕎麦は贅沢なひとときを演出してくれます!
また、会計時にはこちらの“そば粉(420円)”なんかも販売していて、ご自宅で簡単に“そば湯”を楽しむことができるようですね!後から考えて…購入しておけば良かったとちょっと後悔。。
他にも、先ほど食後にいただいた“そばぼうろ(210円)”なんかも販売されていましたね!今回は購入しませんでしたが、“お子さんにどうぞ”とのことで、ほんの少し欠けてしまった“そばぼうろ”を詰めた小袋(けっこう入っています!)をいただきました!なんとありがたい。。
そして、帰る際はご覧の通りすでに“準備中”との札が置かれていました!
時間を確認してみると…まだ営業時間内の14:10頃で、ラストオーダーは14:30となっているため、恐らくこの日の分のお蕎麦は売り切れとなったものと思われます!さすがの人気店。。
ここ“こはし”は今回はじめて訪問してみたわけですが、個人的に札幌でもトップレベルと言えますね!これまでもいくつかの名店と呼ばれる蕎麦屋を巡ってきた中…ここまで随所にこだわりを感じさせるお店は数える程度ではないでしょうか?ミシュランガイド掲載店というのも納得です!
ということで、気になる方はぜひ食べてみてくださいねー!それでは!
ちなみに、札幌で確実に美味いお蕎麦屋さんを厳選したまとめについては、こちらの記事もぜひご覧ください!
手打ち蕎麦 こはし 店舗情報
札幌市中央区北10条西21-1-2
※駐車場は店舗前に3台分、店舗向かいにも3台分用意されています。
TEL:011-621-8482
営業時間:11:30~15:00(土・日:11:30~15:00 / 17:30~20:00)
定休日:火曜日、第3水曜日
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