インスパイア系の一杯が人気のラーメン店「らーめん 勝三(かつみ)」に行ってきました!
このラーメン店は、札幌では定番の“味噌らーめん”をはじめ…“醤油らーめん”や“塩らーめん”も提供する中、二郎インスパイア系のメニュー“どてちんらーめん”が大変人気のガツ盛り系御用達の人気ラーメン店、“らーめん 勝三”となっております。
その特徴としては…店内に“にんにく”や豚骨特有の臭いが全くしない、インスパイア系の割に丁寧な下処理を思わせる品の良い豚骨の旨味がしっかりと濃厚なスープに溶け込み、白濁とした乳化感のあるコク深い旨味溢れる味わいにキレの良いガツンとした口当たりを表現!
さらにヤサイ・ニンニク・アブラ・カラメの増量(マシ・マシマシ)が無料の“どてちんらーめん”が人気で札幌でもじわじわと増えつつあるインスパイア系の中でも高い支持を得る人気店のひとつです!
ちなみに創業は2011年12月、千葉県の“麺屋青山”にて修行を経た“目崎 勝己”氏によって札幌市西区琴似にオープンしたのがはじまりで、2014年6月には以前ご紹介したこともあるセカンドブランド“勝盛軒(かちもりけん)”といった店舗展開を行っており、こちらもまたインスパイア系で大変人気を博している有名店となっており、札幌のがっつり系が好みの方なら“らーめん 勝三”とともにご存知の方も多いのではないでしょうか?
※この“麺屋青山”は、かの有名な大勝軒がルーツのようです。
他にもここ“らーめん 勝三”は、つけ麺や“海老そば”といった札幌民の舌をまるで理解しているかのようなメニューまでもが用意されており、通常のラーメン以外にも特に人気の“どてちんらーめん”をはじめ…幅広い好みに合わせた一杯が楽しめるラーメン店で、特に店舗の入れ替わりが激しい琴似駅周辺の中、確固たる人気を博す人気店です!
らーめん 勝三
今回ご紹介するラーメン店は、札幌でもじわじわと増えつつある二郎インスパイア系で人気のラーメン店で、札幌に二郎インスパイア系を流行らせたパイオニア的存在“ブタキング”の創業2010年4月にも近しく割と古くから存在するガツ盛り系で人気のラーメン店、“らーめん 勝三”となっています。
このインスパイア系と言えば、特に最近で言うと…2019年2月に小樽から移転オープンした“らーめん孝一郎”や、2019年11月にオープンした“夢を語れ 札幌”、さらに2019年10月にオープンした“手稲ラーメン 肉玉”とそのセカンドブランドとなる“ラギちゃんラーメン”が2020年5月にオープンといった感じで札幌ラーメンの中でも着実に店舗数を増やす人気の高いジャンルとして確立しているといっても過言ではなく、“らー麺 シャカリキ”なんかもこんな時期にもかかわらず行列ができる人気店ですから…かなりのシェアを獲得しているものと思われます!(個人的にも最近ハマっています。。笑)
ちなみにここ“勝三”の店主は非常に人柄の良い方で、後ほどお伝えしますが、セカンドブランドとなる“勝盛軒”の店主夫妻も同じく腰が低い優しい方なんですよね!
今回訪問した際には雨が降っていて、“こんな時期にしかも天候も悪い中わざわざご来店ありがとうございました。”と帰りがけにお声がけいただいたほどで、ちょっとした気遣いが非常に好印象で行列ができるほどではありませんでしたが、次から次へと客足の絶えない様子からもリピーターが多い人気店であることが伝わってきます!(来店する方は常連のようで食券を渡す際のコールも慣れた様子でした。)
それでは、今回はこの“らーめん 勝三”の人気メニュー“どてちんらーめん”がどれほど豚骨の旨味を凝縮した仕上がりとなっているのか?濃厚感を感じさせるアブラや食べ応え抜群なヤサイ、さらに二郎インスパイア系でお馴染みニンニクやカラメなどの兼ね合いはもちろん、製麺所“カネジン食品”によるもっちり感と噛み応え抜群なコシのある太麺との相性やバランスなどなど…じっくりと確認していきたいと思います!
店舗に到着
今回は昼時を避けて1時半頃に到着したため、店内は1組のお客さんのみとなっていて、すんなりと席に案内されました。
ちなみに暖簾には特に製麺所の社名などは記載されていませんが、札幌でも数多くのラーメン店が使用する“カネジン食品”を使用しているようで、ここの製麺所と言えば…“雨はやさしく”や“麺屋高橋”、“札幌みその”や“らーめん 空”など多くの人気有名店が挙げられます。
メニューについて
そして店内に入るとすぐ左手に券売機が設置されているので、まずは食券を購入します。
その気になるメニューはこちら!
色々とあるように見えますが、以下にまとめてみると意外とシンプルなメニューですね。
- 味噌らーめん/醤油らーめん/塩らーめん(750円〜780円)
- どてちんらーめん(780円)
- つけ麺(750円)
- 海老そば(780円)
これらを元にそれぞれ味玉・チャーシュー・特製といったトッピングが追加されたメニューが用意されています!
もちろん今回の注文はお目当ての“どてちんらーめん”です!!(食券を渡す際、デフォルトの麺量150gで、あとはカラメだけをお願いしました。注文方法は簡単です!)
また、トッピングとしては…
- 味玉(100円)
- ネギ(100円)
- のり(50円)
- チャーシュー(300円)
- メンマ(100円)
- 旨辛醤(50円)
などが用意されています!
他にもサイドメニューとして…
- ぎょうざ(350円)
- ライス(100円・150円)
- チャーシュー飯(250円)
- 辛チャーシュー飯(350円)
などがあり、“大盛り”は+100円で250g、“爆盛り”は+200円で400gとなっています!(主に“どてちんらーめん”が対象かと思われますが…)
※特に餃子は非常に美味しく、うちの子はおかわりしていたほど!!
その食券機のすぐ横には、ご覧の通りメインメニューとなる“どてちんらーめん”をはじめ通常メニューとなる各種テイストの一品や“つけ麺”や“海老そば”などの仕上がりイメージが掲載されているため、メニューに迷った際のちょっとした参考にもなりますね!
ちなみに店内は全く“にんにく”や豚骨特有の香りなどはなく、厨房を向かいに9席のカウンターのみとなっていて、なんと言っても食券を渡す際の注文時に少しやりとりしただけでも腰の低い店主の人柄の良さが伝わってきます!(二郎系でよくあるコールなどは一切なく、食券を渡すタイミングでひとつずつ丁寧に聞いてくれます。)
このように“勝三”の店主は非常に丁寧・優しい方で、セカンドブランドである“勝盛軒(かちもりけん)”の店主夫婦もそうでしたが、そういった方は自然と集まって来るんですかね?
さらに店内のBGMにはJ-POPが流れ、薄暗くも調理する音が心地良く響く落ち着いた雰囲気で、ここ“勝三”は非常に居心地の良いラーメン店と言えるでしょう!
そして席に座り色々と見てると…ここ“らーめん 勝三”は、各種有名雑誌・冊子にも紹介されているようで、やはり“どてちんらーめん”が必食として紹介されていますね!こちらによるとスープはあっさり目に仕上げているとのこと!
※こちらには営業時間が翌日6:00までとなっていますが、現在は22:00までとなっています。
そんな“どてちんらーめん”以外の人気メニューとしてはやはり札幌ということもあって“味噌らーめん”が人気のようで、こちらによると…自家製の味噌をブレンドし、“にんにく”と生姜を加えているとのことで、豚骨の旨味に拘っているだけあって、よく知る札幌ラーメンを踏襲したテイストの一杯が提供されているようですね!これはこれで気になるところ。。
他にもテーブルには…
- 一味
- 胡椒
- ごま
といった実にシンプルな調味料が常備されています。
そしてこちらには、ここ“勝三”の人気メニュー“どてちんらーめん”に関する食べ方が記載されていて、これによると…
- その壱:そのまま喰らうべし!
- その弐:野菜増し・野菜増し増しを豪快に喰らうべし!
- その参:野菜増し・にんにく増し・背脂増し・味からめ
と記載されているように、これらヤサイ・ニンニク・アブラ・カラメは追加無料となっていて、二郎インスパイア系ならではのボリューム感たっぷりな一杯がお好みの量で楽しむことが可能です!(個人的なおすすめは麺量デフォルトの150g、ニンニクマシ・カラメ辺りかと思われます。)
そんな札幌のインスパイア系では割と古くから存在する“勝三”は、珍しくひとりずつコールも含めお好みを全て聞いてくれるので二郎本家のような殺伐とした雰囲気や先に知っておく厳しいルールなども一切なく、恐れることはありません!笑
そのため、ぜひ自分好みのトッピング・食べられる量でインスパイア系ならではの豚骨醤油をじっくりと味わってもらいたいものです!
食べてみた感想
そしてしばらくすると注文した“どてちんらーめん”が運ばれて来ます!
ご覧の通りここ“勝三”の“どてちんらーめん”は、ニンニクが器の端に添えられるのではなく、ヤサイの上に乗っている仕様となっているため、少しずつ端に寄せてスープにも馴染ませながらヤサイと一緒にいただいていきましょう!
また、デフォルトではアブラはそこまで多くはないようですね!
ちなみにこのアブラは別皿としても用意してもらえるので、気になる方はアブラマシを別皿で注文して自分好みで足していっても良いかもしれません!
そしてこのヤサイにかけられているカラメがまた味濃く楽しめて良いんですよね!!
一方こちらには、大判・厚みのある“肉バラチャーシュー”が使用されており、表面にほどよい焦げ目を付けたことで旨味を閉じ込め、脂身を絶妙に含み、見るからにとろけるような柔らかな食感を思わせますね!香ばしくジューシーな肉の旨味が伝わってきます。。
そして全体的には最近の二郎インスパイア系の中では珍しくしっかりと乳化感のある白濁とした仕上がりのようで、見るからにコク深くこってりとした仕上がりのようです!
とは言え、恐らくインスパイア系の豚骨醤油ならではのキレのある口当たりによってバランス良く感じられるに違いありません!…というかこの見た目、いかにも食欲そそられます。。
さらにこちらが嫁が注文した“どてちんらーめん”(麺量150gでヤサイマシマシ、さらにニンニク・カラメ・アブラ全て別皿)です!今回も余裕でペロリでしたね!笑
本当はニンニク抜きで注文しましたが、店主が気を使ってくれて「もし必要ならお使いください」と別皿でわざわざ用意してくれました!こういったところがありがたいですよね!
ちなみにヤサイは“もやし”が全体のほぼ9割方を占め、残りはわずかながらのキャベツが含まれているようで、茹で加減はさっと湯通しした程度のシャキシャキ感が際立つ仕上がりとなっています!
ただ、これを見る限り…もしかしたら茹でているのではなく、強い火力でさっと水分を飛ばす程度に炒めているのかもしれません。
ということでまずは“もやし”を少し食べ進めていきます!
ただ今回はヤサイ少なめではなくデフォルトにしてみたんですが、元々ちょっと少なめなようで、食べはじめからすぐにスープにも絡めることができ、さらにカラメが濃くて最初から美味いっ!
こういったヤサイはマシマシにしてしまうとどうしてもスープに浸っていないため、そのままだとちょっと味付けが物足りなかったりするんですが、カラメを追加することによってそれが解消されますね!ボリューム的にヤサイマシでも良かったかもしれません!
そしてスープ・麺に辿り着き、じっくりと味わってみると…乳化感のあるコク深い豚骨の旨味が凝縮されたキレの良いスープとなっていて、“アブラ”こと背脂がデフォルトで少なめかと思われましたが…ヤサイの下にたっぷりと使用されおり、それによって濃厚感を演出しています!これはインパクトありますね!キレッキレの豚骨醤油スープはカラメも利いたことでたまりません!!
麺について
麺はご覧の通り極太仕様のプリっとした張りのある食感に仕上がり、インスパイア系でよく使用されているもっちり感だけではなく、この強いコシがたまりませんね!まさにガシガシ・ワシワシとした噛み応えがあり、自然と思いっきりがっつきたくなります!!
そんな極太麺には…豚骨の旨味を丁寧に利かせたコク深く濃厚でありながらもキレの良い豚骨醤油スープがよく絡み、一口ずつに背脂や“にんにく”といった食欲そそる旨味が利いたコク深い味わいが口いっぱいに広がっていき、“にんにく”ならではの風味が後味良く抜けていきます!
そして…なるべく早めにヤサイを食べ進め、いわゆる“天地返し”によって味が染みた極太麺を楽しみ、逆にヤサイをしっかりと豚骨醤油スープに浸しておきます!デフォルトならすぐにできますので楽ですね!
しかも加水率が実に絶妙で、強力粉を使用しているのでしょうか?強いコシがあるにもかかわらず伸びにくく、最後まで噛み応えのある食感が保たれているようです!
その後、ヤサイと一緒に極太麺を絡めていただくと…ガシガシ・ワシワシとした食感にシャキシャキとした食感が加わり、濃厚なスープが絡むこの背徳感はクセになりますね!
しかもヤサイの上に盛り付けられていたニンニクもスープに馴染んでいき、食べ進めていくに連れて、より一層美味しさも増していきます!
トッピングについて
トッピングにはまず、なんと言ってもこちらの横長・大判チャーシューが使用されており、ほどよく厚みもあり、脂身を含むちょうど良い部位が使用されたことで濃い目に仕上がった豚骨醤油スープとの相性も抜群です!
ただ、大きいとは言ってもよく見かける極厚な胃にガツンと来るほどのボリューム感ではありませんので、お好みによっては+300円でチャーシューを追加してみても良いでしょう!
また、こちらの“茹でもやし”が盛り付けられていて、シャキシャキ感をしっかりと残した仕上がりで、カラメがヤサイに馴染んでいるため、味付けが心地良くほんのり色が付き、カこれだけで“つまみ”にしたいほどの美味しさ!
さらに、こちらの茹でキャベツも“もやし”同様食感の良い仕上がりとなっていて、彩りも非常に良く、“もやし”とはまた異なるシャキシャキ感が心地良く感じられ、こちらでもまたカラメが大活躍しますね!
このカラメならではの濃い目の味付けがまた美味しいので、カラメをコール、さらに別皿でももらってヤサイを付けながら食べてみるのもおすすめです!
スープについて
スープは、臭みのない豚骨の旨味が丁寧に利いたことで、乳化感のあるコク深い味わいをベースにキレの良い“かえし”と絶妙にマッチし、濃厚でありながらも飽きの来ないメリハリの付いたパンチの強い仕上がりとなっています!
また、デフォルトでもアブラはたっぷりと使用されてはいるものの…不思議と脂っこさを感じさせることもなく、ニンニクの辛みやカラメも後押ししたことでシャープな飲み口が印象的でついついスープが止まらなくなってしまいますね。。
※ニンニク・アブラが気になる方は注文時に別皿でお願いすると良いでしょう。
これが先ほど紹介されていた“あっさり目に仕上げている”と紹介されている理由で、決してあっさりというわけではなく、コク深く濃厚な豚骨のまろやかな旨味をキレのある醤油ならではの口当たりが絶妙にマッチしたことによる結果であり、間違いなく“あっさり”ではありません!笑
他にもこちら大粒の背脂がデフォルトでたっぷりと使用されていて、背脂自体にこってりとした脂っこさはないんですが、これによってキレの良いスープにちょうど良いまろやかさ・コク深さが際立ち、インパクトのある味わいを表現しています!
さらにここ“勝三”のスープは、見た通り白濁とした乳化感のあるマイルドな仕上がりなため、後味の良さが際立っているものの…旨味溢れるまろやかなコクがあり、二郎インスパイア系の中でも特にしょっぱ過ぎず飲みやすいスープとも言え、麺さえ150gにしておけばヤサイマシでも十分美味しく食べきれるかと思われます!個人的にカラメにしてちょうど良いくらいでしょうか?
※通常のラーメン店の麺量が150g前後となっています。
そして、白濁とした濃厚なスープは、見た目ほどギトギト・こってりとした脂っこさはなく、思ったよりも後味すっきりとした印象で、ついついスープが止まらなくなってしまいますね。。
こうして何度も“どてちんらーめん”のスープを堪能しているうちに完食です!
個人的にインスパイア系ではこれまで必ずスープは飲みきれない…もしくは気を使って残して来たんですが、ここのスープはちょっとクセになりますね!丁寧な豚骨の旨味がクセになるコクとなって表現されており、まろやかでありながらもキリッとした味わいは確かに飲みやすく“あっさり”に感じられる方もいらっしゃるのかもしれませんね!
つまりは…ほどよい乳化感があることによってコク深くマイルドに感じられ、キレのあるしょっぱさをうまく調和したことで飽きが来ないということです!
このように“勝三”の“どてちんらーめん”は、濃厚でありながらもカラメが後押ししたことでキレもあり、さらに乳化感のあるコク深さが相性良く調和された一杯はついつい飲み干してしまう…という方も多いのではないでしょうか?
まとめ
今回「らーめん 勝三」の“どてちんらーめん”を食べてみて、豚骨の旨味やアブラがしっかりと利いた深みのある濃厚なスープには、醤油ダレによる“かえし”がカラメとともにキリッとした口当たりを表現し、ガツンとした飲み口が印象的なインパクトもありつつクセになる一杯でしたので、お好みによっては麺を150gにしてヤサイを増し、アブラ・ニンニクを別皿にして少しずつ味の変化や違いを楽しんでみても良いでしょう!
また、札幌市西区琴似駅周辺で言うと…“らーめん てら”と並ぶガツ盛り系で人気の一杯は、パンチの強い味わいながらも非常に繊細・丁寧な豚骨の旨味がキレの良いスープと相性良く馴染み、アブラ・ニンニク・カラメと合わせてインパクトのある味わいが表現されていました!
個人的にも“勝三”の存在はかなり前から知っていたんですが、これはちょっとリピートしたくなりますね!濃厚感・キレの良さ・旨味それぞれのバランスが非常に良く、インスパイア系が好みの方なら一度食べるべきラーメン店と言えるのではないでしょうか?
ということで気になる方はぜひ食べてみてくださいねー!それでは!
らーめん 勝三 店舗情報
札幌市西区琴似2条1丁目3-3-17 ことに美松ビル1F
※駐車場はありませんが、近くに提携駐車場があり1時間無料券がもらえます。
TEL:011-644-1039
営業時間:11:00~22:00
定休日:無休
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