「札幌 Fuji屋(ふじや)」に行ってきました!
このラーメン店は、市内でも特に“つけ麺”が人気のラーメン店で、“すすきの”の新ラーメン横丁内にセカンドブランドの“ふじ屋 NOODLE(ぬーどる)”も展開する人気店、“札幌 Fuji屋(ふじや)”となっております!
※“ふじ屋 NOODLE”は、ミシュランガイド北海道2017特別版にてビブグルマンを獲得する実力店です。
その特徴としては…丁寧に処理された臭みや“えぐみ”のない煮干しの旨味を活かした醤油ベースの“つけ麺”が非常に人気で、多くの方がこの“つけ麺”または辛さを増した“辛化つけ麺(辛さ:通常・2倍・4倍・ヤバイ!)”を注文し、他にも魚介出汁をうまく味噌スープと融合させた濃厚な一杯も同じく人気を博しているラーメン店です!
ちなみに創業は2007年11月、根っからのラーメン好きだという店主“藤谷 哲彦”氏によって“豚ソバ Fuji屋”といった店名で北区太平にオープンしたのがはじまりで、2012年12月には中央区南4条西3丁目の“すすきの”へ移転し、店舗名も“札幌 Fuji屋”に改名、さらに2019年11月21日には現住所の東区北14条東7-1-22(環状通り沿い)への移転とともにメニューも一新してのリニューアルオープンとなっています!
また、創業からも度々メニューの変更など試行錯誤を繰り返し、“つけ麺”専門店の時もあり、2019年10月5日をもって閉店となった“すすきの”で営業されていた頃は、“醤油つけ麺”や“辛化つけ麺”をはじめ“豚白湯ラァメン”なんかも人気だったようで、今回の移転のタイミングではまたメニューを一新し、人気だった“つけ麺”はもちろん健在、店員さんに伺ったところ…“札幌 Fuji屋”としては魚介背脂豚骨の“味噌ラーメン”が一番のおすすめメニューのようですね!
他にもここ“札幌 Fuji屋”は、札幌の豚骨ラーメンで人気の“山嵐”の店主である“大村 哲也”氏にもスープを学んだ経験を持ち、これまでの移転やメニューの一新にもかかわらず、今もなお営業中の“ふじ屋 NOODLE”とともに数多くのリピーターからの支持を得る人気ラーメン店のひとつというわけです!
札幌 Fuji屋(ふじや)
今回ご紹介するラーメン店は、煮干しから出る出汁の旨味をうまく活かした臭みのない上品な味わいが特徴的な“つけ麺”や濃厚な“味噌ラーメン”などが人気の札幌ラーメン店で、2019年11月21日に新たに移転・リニューアルオープンとなった“札幌 Fuji屋”となっています。
ちなみにここ“Fuji屋”は、個人的にも以前から訪問してみたい札幌のラーメン店のひとつでして、行こうと思った日に確認してみたところ…“すすきの”での営業が2019年10月5日をもって終了し、現住所である北14条にて11月21日よりリニューアルオープンしていることを知り、新天地として装い新たにオープンしたての“Fuji屋”に訪問できたというわけです!
※ただし、人気メニューである“醤油つけ麺”や“辛化つけ麺”は、まだ提供の準備が整っていないようで…2020年1月下旬からの予定とのことでしたので、“つけ麺”目当てで訪問する際はご注意ください!(うちも今回は完全に“つけ麺”を食べるつもりでいたので残念でしたので。。近いうちリベンジしたいと思います!
また、札幌でも意外と“つけ麺”は人気のテイストのひとつで、魚介系の“つけ麺”で言うと…“あら焚き豚骨 あらとん”や“麺屋高橋”などの名店もあり、他にも鶏白湯の“つけ麺”だと、“菜々兵衛”や“我流麺舞 飛燕”なんかも非常に人気を博し、連日行列を作る人気店で、そんな中で“札幌Fuji屋”もまた札幌の“つけ麺”で有名店は?と聞かれると候補のひとつとして挙げられるほどの人気ラーメン店です!(ただし、“札幌 Fuji屋”のおすすめとしては“味噌ラーメン”とのこと。)
それでは、今回はこの“札幌 Fuji屋”がどれほど濃厚なスープを表現しているのか?煮干しの丁寧な処理による味わいやクセになる荒々しさとの兼ね合いはもちろん、西山製麺によるほんのりウェーブがかったコシの強い中太麺との相性やバランスなどなど…じっくりと確認していきたいと思います!
店舗に到着
今回は13:00ちょうどに到着し、昼時を少し過ぎた頃ではありましたが、店内は満席、同じく店内で待つ長椅子にもびっしりと並んでいる状態で、2枚扉仕様のギリギリ内側に入ることができました!(この時期はかなり寒いので外まで並ぶ行列はなかなか辛いものがあります。。)
ちなみに店内は厨房を囲むようなオープンキッチンでL字のカウンター14席のみとなっていて、その後ろの長椅子に並ぶタイプとなっています。
また、この場所は“しおらーめん”が人気でお馴染み名店“山頭火”の札幌北14条店が2019年9月1日に閉店となった場所で、環状通沿いということもあって場所的にご存知の方も多いのではないでしょうか?(店内は居抜きをうまく利用してリフォームされており、非常に清潔感のあるおしゃれな雰囲気です!)
ご覧の通り、暖簾には“札幌Fuji屋”のロゴとともに使用している製麺所である“西山製麺”という文字がしっかりと確認できますね!
ちなみにこの“西山製麺”と言えば…“狼スープ”や“麺屋雪風”、そして名店“すみれ”といった札幌の超人気ラーメン店なんかも使用している製麺所です!
そして、まだまだリニューアルオープンしたてということもあって、店内には至るところに開店祝いの木札などが置かれていて、その中のごく一部ではありますが、ご覧の通り“山嵐”の店主“大村 哲也”氏や、“我流麺舞 飛燕”の店主“前田 修志”氏、さらに名店“いそのかづお”からも届いていますね!蒼々たる顔ぶれ!!
メニューについて
そして順番になり店内に入ると…すぐ左手に券売機が設置されているので、まずは食券を購入します!
その気になる一新されたメニューはこちら!
意外とシンプルなメニューですね。
基本的に以下のメニューが用意されています!
- 味噌ラーメン(850円)
- 醤油ラーメン(850円)
- 塩ラーメン(850円)
- 醤油つけ麺(850円)
- 辛化つけ麺(900円)※辛さ:通常・2倍・4倍・ヤバイ!
ただし、リニューアル間もないということもあってなのか…“塩ラーメン”や、人気メニューである“醤油つけ麺”や“辛化つけ麺”などは1月下旬提供予定とのこと。。
他にも“辛化味噌(900円)”や味噌1/2サイズ(700円)なんかもありますね!
その他、“おトクなセット”や焼豚丼、“焼きめし”なんかもとりあえず休止中とのこと。
…というか、この“つけ麺”が提供されていないのはかなり残念でしたね。。
“つけ麺”で人気とのことで気になっていただけあって、頃合い見て再訪問したいと思います!!
また、トッピングとしては…
- 味玉(100円)
- 焼豚増し(350円)
- のり(100円)
といったシンプルな追加トッピングとなっていて、サイドメニューには餃子(400円)なんかも用意されています!
ということで今回は、店員さんが“札幌Fuji屋”のおすすめだと教えてくれた魚介背脂豚骨の“味噌ラーメン”を注文することにしました!
そして、後ろの長椅子で待っていると女性の店員さんが食券を確認してくれます!(かなり丁寧な接客なので非常に好印象で安心です!)
ちなみに店内は、ご覧の通りオープンキッチンのように厨房を囲むようなカウンター席となっているんですが、ご覧の通りちょっとした目隠しのような仕切りがあり、半クローズドキッチンのような作りとなっていて、これがまたお洒落感を演出しているようにも見えますね!
さらに、こちらにはリニューアルオープンを祝う熨斗が数多く貼られていて、こちらもじっくりと見てみると…“丸鶏庵”や“凡の風”、“辛いラーメン14”といった人気店からも届いています!
そしてしばらく待っていると席に案内されるんですが、席にはメニューなど一切なく、常備されている調味料のみのシンプルかつお洒落な雰囲気となっていて、こちらには以下の調味料などが置かれています!
- ゆず酢
- サカナコショー
- ブラックペッパー
- 一味唐辛子
他に、お水は席に案内された際に店員さんが持ってきてくれますが、カウンター後ろにサーバーが用意されているので、足りなければセルフサービスとなっています。(鞄などを置くカゴなんかもその辺りに用意されています。)
食べてみた感想
こうしてしばらくすると注文した“味噌ラーメン”が運ばれてきます!
すると…まさしく“豚骨魚介出汁”といった特徴通り魚介の旨味を思わせる節がスープ表面に浮かび、豚骨の旨味が凝縮された乳化感というか…白味噌のような厚みのある味噌スープに仕上がっているようで、ほんのりと“とろみ”が付き、なんと言ってもたっぷりと使用された大粒・小粒の背脂が印象的な一杯です!
また、チャーシューは品のある低温調理されたかのような若干赤みを残したジューシー感が伝わってくる大判仕様の渦巻きタイプが2枚も添えられ、さらに“肉味噌”のようなトッピングが乗っていますね!
こちらは恐らく少しずつ溶かしながら味の変化を楽しむためのものと思われ、その前後の味わいなんかも非常に気になるところ。。
そしてさっそく一口食べてみると…豚骨がしっかりと利いているため濃厚な味噌スープがベースとなっているようで、そこに絶妙なバランスで煮干しなど魚介系の旨味が溶け込み、さらにたっぷりと使用された背脂によってコク深さが増し、まさにキレとコクの真骨頂といったクセになる味わいが表現されています!魚介系の荒ぶる旨味も後押しして塩気が強めですが…これはこれで美味いです!
ちなみに、醤油と煮干しなら定番とも言えるテイストなんですが、この一杯には味噌と煮干しそれぞれの良さがしっかりと引き立てられ、互いの旨味を邪魔することなく完全にマッチしていますね!
そのためコク深く濃厚な口当たりには、キレの良い煮干しならではの荒々しさを感じさせる塩気のある味わいが非常にちょうど良く感じられ、こってり感もありつつ後味すっきりとした飲み飽きることのない一杯といったところ!
これは…“つけ麺”も大変人気のようですが、濃厚な魚介豚骨スープに背脂によってコク深さが増した“味噌ラーメン”も侮れませんね。。かなり美味いです!
麺について
麺は、ご覧の通りほどよく“ちぢれ”を付けた札幌ラーメンとしては割と珍しくも感じられる白さが特徴的な中太麺となっていて、見た目の印象よりも遙かにプリッとした食感が表現され、濃厚な魚介豚骨スープとも相性の良い仕上がりとなっています!
そんな麺には、豚骨をベースに背脂を加えたことでコク深さが増した濃厚な味わいに臭みのない煮干しの良い出汁が相性良く馴染んだ魚介豚骨スープがよく絡み、一口ずつにまろやかな豚骨の旨味やキレとコクのある味噌ならではの味わいにキリッとした魚介出汁が利いた味わいが口いっぱいに広がっていき、濃厚感とうまく調和した煮干しの風味が後味良く抜けていきます!
トッピングについて
トッピングにはまず、なんと言ってもこちらの大判チャーシューが入っていて、若干薄めにも感じられるかもしれませんが、実際味わってみると…ジューシーかつ肉の旨味を閉じ込めた食感柔らかな仕上がりとなっていて、ほどよく脂身を含む部位を使用したことで上品でありながらもしっかりと旨味を感じられる手の込んだ仕上がりとなっています!
また、こちらのメンマは個人的にも非常に好みの仕上がりとなっていて、コリコリ感と柔らかさ、そしてメンマ特有の繊維質をしっかりと感じられる食感となり、素材本来の味わいはもちろん、味付けもばっちりです!
しかも食べ応えのあるサイズ感もまた好印象といったところで、追加トッピングにメンマがないのがちょっと残念なくらい美味しい具材となっています!
そして、こちらの肉味噌を少しずつ溶かしながら食べ進めていくと…さらに濃厚感やコクが広がり、より一層旨味溢れる濃厚な豚骨魚介スープをじっくりと楽しむことができ、普通に食べ進めていってもスープに馴染んでいくため、あくまで少しずつ味の変化を楽しむと良いでしょう!
他にもこちら“子ねぎ”のような小ぶりな“ねぎ”が多めに使用されていて、これがまたほどよく後味さっぱりと感じさせるちょうど良い薬味にもなり、濃厚な魚介豚骨スープをより美味しく引き立てる彩りの良い具材となっています!
スープについて
スープは、特徴が色々とあるんですが…見た目としての印象はやはりこちら!大粒の背脂がたっぷりと使用されていて、それによって決して脂っこさのないコク深さが際立つことで、“くどさ”のない濃厚感が表現されています!
さらにベースとなっているのは豚骨の旨味となっていて、この辺りは味噌テイストと非常に相性も良く、そこに臭みのない煮干しの出汁がバランス良く合わさり、豚骨・煮干しともに丁寧な下処理を思わせる全く臭みのない素材の旨味だけが凝縮された手の込んだ作りが伝わって来る仕上がりが好印象といったところ!(そのため、店内も特に豚骨独特の香りが充満している…といったことはありません!)
さらに味噌豚骨の濃厚感と魚介系ならではのキレが絶妙にマッチした飽きの来ないスープがクセになりますね。。これは“つけ麺”だけでなく“味噌ラーメン”もぜひ堪能するべき一杯と言えるでしょう!今回たまたまリニューアルオープンだったため、“つけ麺”が提供できない状態でしたが、この一杯は当たりですね!濃厚なテイストが好みの方ならきっと好きな味だと思われます!
しかもこのクセのない煮干し特有の旨味が絶妙にマッチしていて、それによって“くどさ”や濃厚感もなく後味すっきりとした味わいとして最後までじっくりと味わい深いスープを楽しむことができるでしょう!
ちなみにこのたっぷりと使用された背脂は、あくまでコク深さを際立たせるものであって、決して見た目ほどの脂っこさはありませんから…スープの味わいを引き立てるほどよいコクとして美味しさを際立たせ、濃厚感と対称的な煮干しの旨味とうまく調和しています!
そうこうしているうちに完食です!
この“札幌 Fuji屋”の“味噌ラーメン”は、濃厚ではありますが、煮干しならではの魚介の旨味がシャープな飲み口となってキレの良い口当たりを感じさせているため、豚骨ベースのこってり感がうまく調和され、“くどさ”といった感じも一切なく、最後まで飽きることなく食べられますね!
これは今回たまたま“つけ麺”が提供されていなかったおかげで食べられた一杯でしたが…“Fuji屋”で一度は味わうべき一杯と言えるのではないでしょうか?
ちなみにこちらが魚介旨味出汁の“醤油ラーメン(味玉トッピング)”となっていて、こちらは見た目の印象よりも遙かにあっさりとした煮干しをはじめとする魚介系の旨味が利いた味わいとなっていて、シンプルながらも丁寧な出汁によって染み渡るかのような美味しさが上品に感じられるものの…もうひとつ荒々しさやニボニボ感が強い方が個人的には好みのテイストではありましたね!
そのため、万人受けするかのような醤油テイストとなっていて、決して飲み飽きることもなく魚介系の旨味をしっかりと感じ取れる安定感のある一杯となっています!
また、こちらに使用されている具材などは、先ほどご紹介した“味噌ラーメン”と比べて背脂が含まれていない程度でほぼ同じく、シンプルながらも物足りなさを感じさせない麺・スープ・具材の組み合わせによって後味すっきりとした仕上がりで、毎日食べても良いくらい品のある味わいに感じられるため、洗練された醤油ラーメンが食べたい時におすすめの一杯とも言えるでしょう!
そしてこちらのスープは、上記のように煮干しの旨味が利いているものの…非常に上品な仕上がりとなっているため、ちょっと個性に欠けると言うか…もうひとつ“Fuji屋”らしさといった何か他のラーメン店とは異なるテイストがあればもっと良かったように感じられますね!そのため、個人的にはここ“Fuji屋”では“つけ麺”または“味噌ラーメン”がおすすめのラーメン店かと思われます!
とは言っても、この“醤油ラーメン”は、券売機に“魚介旨味出汁”といった特徴が記載されていたように、臭みのない丁寧な魚介の旨味を表現しているため、あっさりとした中にもしっかりとした旨味を楽しみたい方におすすめの一杯であることには間違いなく、品のある旨味溢れる味わいが最後までじっくりと楽しめるかと思われます!
まとめ
今回「札幌 Fuji屋」の“味噌ラーメン”を食べてみて、リニューアル後間もないため、目的の“つけ麺”は味わえなかったものの…飽きの来ない品の良い煮干しの旨味を含むキレの良い口当たりがたっぷりと使用された背脂を使用した濃厚な味噌テイストと絶妙にマッチし、最後まで箸とスープが止まらなくなる旨味溢れる仕上がりとなっていました!
これは“つけ麺”が特に人気とのことでしたが、“味噌ラーメン”の味わいも非常に絶品で“Fuji屋”ではぜひ味わうべき一杯と言えるのではないでしょうか?(“つけ麺”の2倍・4倍・ヤバイもぜひ味わってみたいところ。。)
ということで気になる方はぜひ食べてみてくださいねー!それでは!
札幌 Fuji屋 店舗情報
札幌市東区北14条東7-1-22
TEL:011-702-0248
営業時間:11:00~15:00 / 17:00~21:00
定休日:月曜日
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